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業種別資金繰り管理ノウハウ

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全ての企業に重要なキャッシュフロー経営(資金繰り)ですが、製造業や建設業・運送業等、同じく掛け取引がある会社は、この資金繰りの管理が難しいように思います。

例えば建設業では、請負工事の工期が長い場合、工事が完成し請求・入金されるまでの間に、自社の固定経費(給料等含む)の支出が先行するばかりでなく、場合によっては材料費や外注費等も先出ししなければならない場合も多くあります。製造業にいたっても、製造期間が長かったり、或いは納品後、入金されるまでの期間が長かったり、資金繰りは大変です。

また、工期や製造期間がさほど長くは無いものの、継続して工事や受注が入る場合、慢性的な資金不足に陥ることも多く見受けられます。

例えば、工期や製造期間が3ヶ月かかる場合で

請負金額 50,000千(末締めの翌翌末の入金サイト)
資材費 10,000千(末締めの翌月支払い)
外注費 20,000千(末締めの翌月支払い)
固定支出 5,000千/月

であったとします。

1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目 4ヶ月目 5ヶ月目
請負金額入金 50,000千
資材費支払 10,000千
外注費支払 20,000千
固定支出 5,000千 5,000千 5,000千 5,000千 5,000千
現預金収支 △5,000千 △15,000千 △25,000千 △5,000千 45,000千


となります。もちろん、工事や受注は年に1度だけではないので、例えば4ヶ月目に同じ受注になったとすれば、以後も継続して資金が不足することになります。

これらの資金不足を銀行借入等で補い、分割返済などで返済をするとしても、更に返済額が増えますので、返済の仕方なども慎重に検討しなければなりません。
また、上記は月で見ていますが、例えば月の中でも支払いが5日で、入金が月末等の場合、一ヶ月の間でも5日~月末が資金不足になるケースも多く、資金繰りは、半月の計画を立てる必要がある場合もあります。

これらを解消させる取組としては、

営業
前受けの交渉をする!
入金サイトを短くしてもらう!
製造・工事部門
取引先の締めを理解し、請求書を遅れないようにする!
経理・経営者
請求漏れが無いかチェックする!
銀行のお金の借り方を検討する!
支払い方法を検討する!

このような改善で、会社の資金繰りは変わります。
このためにも、営業と現場と経理は情報を共有しなければならない事も多く、取引先の支払い条件や過去支払い状況の精査と、資金繰りの作成は大切だと思われます。

ご契約者様ページでは、Excel・Accessで管理フォーマットを用意しています。 是非ご活用ください。