購入した設備(機械)では、導入による直接コストと、その設備(機械)にかかる間接的なコスト(車検費用・修繕費・保険料等)を考えなければなりません。
例えば、500万での建設車両を購入したとします。
その車両が5年で価値が0になるとすると、
直接コスト(減価償却費)5,000,000÷5年= 1年 | 1,000,000円 |
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車検費用(一年当たり) | 100,000円 |
年間修繕費 | 200,000円 |
年間保険料等 | 100,000円 |
総額 | 1,400,000円 |
となります。
この車両を年間200日使用すると
1,400,000円÷200日=一日当たり | 7,000円 |
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車両を年間100日しか使用しなかったら
1,400,000円÷100日=一日当たり | 14,000円 |
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のコストがかかっていることになります。
~万が一、年間で2日しか使わないとすると、1回の使用料を70万円貰わないと採算が合わないことになります。この場合は、早期に車両を売却しキャッシュを作り、以後はレンタルで対応等していくことも経営改善ではよくあります~
設備費の1,400,000円は固定費にはなりますが、使用する日数によって一日当たりの使用料が決まりますので、反面、変動費とも言えます。年間、どれくらい使うか正確には予想は出来ませんが、過去どのくらい使用したかのデータの蓄積は必要と思われます。これらを踏まえ、見積に活かす場合に、例えば午前中の半日使うとしても、7,000円の使用料を半分の3,500円で見積もったとしても、午後、機械を休ませれば、正味一日当たりの使用料7,000円に対して3,500円しか予算は取れません。これらを考慮し積算と実行予算にお役立てください。
会員ページでは、各設備毎の収支分析シートをご用意しております。是非ご活用ください。